相馬原飛行場の実態!陸自空中機動の拠点と一般開放の全貌【2026】
群馬県榛名山麓のなだらかな傾斜地に広がる相馬原飛行場(群馬県北群馬郡榛東村)。防衛関係者や航空ファンの間では「本州における空中機動の要衝」として広く知られる施設ですが、一般にはその運用実態や詳しい施設構成、一般人が立ち入れる機会について正確に把握されていない側面が少なくありません。標高およそ390メートルに位置するこの飛行場は、首都圏や甲信越地方の防衛・災害派遣において極めて特殊かつ中核的な任務を背負っています。
背後に広がる広大な演習場とともに、昭和の歴史に刻まれた重大事件の現場という影の側面を持ちつつ、現在は陸上自衛隊の最新ヘリコプター部隊が連日激しい訓練を展開しています。2026年現在の最新配備状況や、一般開放イベントのリアルな熱気、さらに見学時の注意点まで、取材班が多角的な視点から現場の真相を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:相馬原飛行場は「空中機動旅団」である第12旅団司令部および第12ヘリコプター隊が拠点を置く、本州屈指のヘリコプター運用拠点。
- 要点2:1957年の「ジラード事件」という戦後日米関係の転換点を経て、2000年代以降に本格的な滑走路と駐機場が整備された歴史的経緯を持つ。
- 要点3:一般入場は「桜まつり」や「創設記念行事」に限定され、普段の訓練風景は外周スポットからの安全な見学と騒音対策への配慮が必須。
【2026年最新】群馬・榛東村に佇む相馬原飛行場とは?空中機動の中核を担う役割
相馬原飛行場は、陸上自衛隊相馬原駐屯地(群馬県北群馬郡榛東村大字新井1017-2)の敷地内に設置された飛行場(ICAO空港コード:RJSO)です。民間航空機の定期路線が存在しないため、一般的な地図アプリや航空情報サイトでその名前を見かけて「どのような空港なのか」と疑問を抱く方も多いはずです。
この施設が陸上自衛隊において特別な重みを持つ最大の理由は、陸上自衛隊 第12旅団司令部が置かれている点にあります。第12旅団は、栃木県・群馬県・新潟県・長野県の1都3県に匹敵する広大な内陸・山岳地帯の防衛警備を担任しており、地形の制約を克服するために「空中機動性」を極限まで高めた運用体制を構築しています。
その空中機動の主翼を担うのが、同飛行場にエプロンと格納庫を構える第12ヘリコプター隊です。山岳地帯での孤立集団救助や、ゲリラ・コマンドウ部隊への迅速な即応展開を可能にするため、相馬原飛行場は365日体制で高度なフライトオペレーションを維持しています。単なるヘリポートの域を超え、長さ約500メートル級の滑走路と複数の誘導路、管制塔、整備ハンガーが機能的に集約された、内陸防衛の心臓部といえます。

歴史の影と現在地|相馬原演習場の「ジラード事件」から空中機動拠点への変遷
相馬原の歴史を紐解くと、そこには日本の近代史と戦後安全保障の激動が色濃く刻まれています。もともと1941年に旧陸軍高崎飛行場として開設されたのが端緒ですが、終戦に伴い米軍に接収され、広大な射撃・演習場として使用されていました。
この地を一躍世界的なニュースの舞台にしたのが、1957年1月に発生した相馬原演習場 ジラード事件です。演習場内で薬莢拾いをしていた日本人女性に対し、米軍のウィリアム・ジラード陸軍三等兵が空薬莢をグレネードランチャーで発射して射殺。日本国内で激しい反米感情と主権回復を求める世論が巻き起こり、日米地位協定の前身である日米行政協定下における「裁判管轄権」を巡って日米両政府が激突する契機となりました。結果として日本側で裁判が行われ、有罪判決が下されましたが、この事件は戦後日本の主権意識と基地問題を語る上で避けて通れない原点となっています。
その後、施設は陸上自衛隊へと全面返還され、東部方面隊の重要拠点として再編。2000年代初頭の航空写真記録でも確認できるように、第12旅団の空中機動化改編に合わせて本格的な滑走路と駐機場が段階的に拡張され、現在の近代的な飛行場形態へと進化を遂げました。歴史の痛みを記憶する地は、今や災害派遣と防衛の要地として国民生活を支えるインフラとなっています。
圧倒的迫力と地域共生のリアル|CH-47JAの訓練日程と騒音対策の現状
榛東村や隣接する吉岡町、前橋市の上空を日常的に飛行する機体の中でも、圧倒的な存在感を放つのが大型輸送ヘリ CH-47JA(通称チヌーク)です。2つの巨大なタンデムローターを回転させ、重低音の地響きとともに飛行する姿は、地上から見上げる人々に強烈な印象を与えます。
第12ヘリコプター隊には、このCH-47JAを運用する第2飛行隊のほか、多用途ヘリコプターUH-60JAなどを運用する飛行隊が配備されています。山林火災時の空中消火バケット輸送や、能登半島地震などの大規模災害時における孤立集落への物資空輸訓練など、実戦を想定したホバリング・編隊飛行訓練が繰り返されています。
一方で、地域社会との共生において常に議論となるのが相馬原飛行場 騒音問題です。自衛隊側は周辺自治体に対し、原則として夜間や早朝の飛行を極力制限する方針を共有しており、特殊な夜間暗視ゴーグル訓練などが実施される際は事前に自治体窓口を通じて住民への広報が行われています。
| 項目 | 相馬原飛行場(2026年現在) | 一般的な自衛隊飛行場・航空基地 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 主たる運用機種 | CH-47JA、UH-60JA、UH-2/UH-1J | 固定翼戦闘機、哨戒機、各種ヘリ | 回転翼機(ヘリ)に特化した極めて実戦的な空中機動基地。 |
| 滑走路規模 | 約500m × 約30m(アスファルト舗装) | 1,500m〜3,000m級が主流 | 短距離離着陸機やヘリ専用設計であり、無駄のないコンパクト設計。 |
| 騒音レベルと対策 | 重低音中心。訓練日程の事前通知制度あり | ジェット排気音による広域高周波騒音 | ジェット機ほどの鋭い爆音はないが、ローター振動音に対する配慮が継続。 |
| 一般公開機会 | 春の桜まつり、初夏の創設記念行事 | 年1回の航空祭が中心 | 模擬戦闘訓練展示の密度が高く、至近距離でのヘリ機動は全国屈指の迫力。 |
榛東村役場が公開している情報や現地住民の声を総合すると、突発的な災害即応訓練を除き、通常の相馬原飛行場 訓練日程は平日の昼間が中心です。住民生活への影響を抑えながら錬度を維持する緻密なスケジューリングが組まれています。

【実態検証】相馬原飛行場の見学方法と一般開放イベントの全貌
「相馬原飛行場の内部を見てみたい」「大迫力のヘリ訓練を間近で体感したい」という希望を持つ方は多いですが、防衛施設である性質上、普段の敷地内立ち入りは厳格に制限されています。そこで重要となるのが、年に数回設けられる相馬原飛行場 一般開放のチャンスです。
代表的な公開イベントは以下の2つです。
- 相馬原駐屯地 桜まつり(例年4月上旬):敷地内の見事な桜並木が一般公開され、駐屯地の一部が開放されます。お花見とともに、地上展示された自衛隊車両や航空機をのんびりと鑑賞できる穏やかなイベントです。
- 相馬原駐屯地 創設記念行事(例年4月〜6月頃):第12旅団創立・駐屯地創立を祝う最大規模のイベント。相馬原飛行場エリアを主会場として、観閲行進、音楽隊演奏、そして名物の「訓練展示」が行われます。
特に記念行事で行われる訓練展示は、航空ファンのみならず一般来場者をも圧倒します。上空からCH-47JAがロープを使って隊員を次々と降下させ、UH-60JAが超低空で周囲を警戒旋回する中、第12偵察戦闘大隊の装甲車や火砲と連動した本格的な模擬戦闘が繰り広げられます。「映画のワンシーンを目の前で見ているようだ」とSNS上でも毎回大きな話題を呼びます。
平時の相馬原飛行場 見学方法としては、駐屯地広報窓口への事前団体見学申請を行うルートのほか、飛行場外周の公道や見晴らしの良い高台から離着陸を観察する方法があります。ただし、基地境界フェンス周辺は警備が厳重であり、駐停車禁止区域や私有地への無断立ち入りは厳禁です。望遠レンズを持参したスポッター(航空愛好家)たちは、ルールを守りながら榛名山を背景にした美しい機影をカメラに収めています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「いつでも見られる」わけではない真実
ネット上の旅行情報や航空ポータルサイトを見ると、相馬原飛行場があたかも一般的な地方空港のように検索インデックスに載っているケースがあります。しかし、現地を訪れる際にはいくつかの重要な誤解を解いておく必要があります。
第一の誤解は、「旅客ターミナルや展望デッキが存在する」という思い込みです。相馬原飛行場は100%陸上自衛隊の専用軍事施設であり、民間機の発着設備や常設の展望フロアは一切存在しません。案内標識に従って気軽に入ろうとすると、正門の警衛所で自衛官に静止されることになります。
第二の盲点が相馬原飛行場 アクセスの難しさです。交通アクセスの現実を事前に把握しておかなければ、現地で途方に暮れることになります。
- 車でのアクセス:関越自動車道「駒寄スマートIC」から約15分、「渋川伊香保IC」から約20分。イベント時は臨時駐車場が設けられますが、記念行事当日は朝7時台から激しい渋滞が発生します。
- 公共交通機関でのアクセス:JR高崎駅、前橋駅、あるいは渋川駅から路線バス(群馬バスなど)を利用し、「相馬原」停留所等で下車。運行本数が1時間に1〜2本程度と限られているため、綿密な時刻表確認が不可欠です。
基地外周から撮影を行う場合も、路上駐車による近隣農家への迷惑行為が過去に問題視されたことがあります。警察や警備隊による巡回も頻繁に行われているため、正規の来場機会を利用するか、離れた有料パーキング等を利用してマナーを遵守することが強く求められます。
【プロの結論】相馬原飛行場を訪れるべき人・慎重になるべき人の判断基準
取材を通じて浮き彫りになった、相馬原飛行場へのアプローチにおける適性判断基準は以下の通りです。
【訪れるべき人】
・自衛隊のヘリコプター機動・実動戦闘展示を日本一の近さで体感したいミリタリーファン
・山岳救助や災害派遣の実動機(CH-47JA等)がどのように運用されているか、防災教育の観点から親子で学びたい家庭
・榛名山の大自然と軍用ヘリの雄姿を写真に収めたい航空写真愛好家
【訪問に慎重になるべき人】
・駅からの徒歩移動や、直前予約のレンタカー等で手軽に観光を楽しみたいと考えている旅行者(交通網の制約が極めて高いため)
・大型ヘリの重低音やローターによる強風(ダウンウォッシュ)に過敏な小さな子どもやペット連れ(訓練展示時は凄まじい風圧と轟音が伴います)

【相馬原飛行場】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:相馬原飛行場が一般開放される日程はどこで確認できますか?
A1:陸上自衛隊第12旅団の公式Webサイトおよび公式X(旧Twitter)アカウントで正式発表されます。通常、毎年4月の「相馬原駐屯地 桜まつり」や、春から初夏にかけて行われる「相馬原駐屯地 創設記念行事」の約1〜2ヶ月前に詳細な日時、入場方法、シャトルバスの有無などが告知されます。
Q2:平日に基地の外から訓練を見学・撮影することは違法ですか?
A2:公道や立ち入りが許可されている公共スペースから、飛行する自衛隊機を視認・撮影すること自体は違法ではありません。ただし、駐屯地のフェンスによじ登る、敷地内にカメラを差し入れる、私道・農道に無断駐車して農作業を妨害する行為は法律や条例に抵触し、警察や警衛隊の通報対象となります。
Q3:記念行事でのヘリコプター体験搭乗は一般人でも参加できますか?
A3:創設記念行事などでは、事前抽選制または当日抽選制でCH-47JA等の大型輸送ヘリ体験搭乗が実施されることがあります。応募倍率は非常に高いため、第12旅団の公式発表を小まめにチェックし、指定の応募要領に従って往復はがきやWEB応募を行う必要があります。
Q4:飛行訓練による騒音や夜間飛行のスケジュールは公表されていますか?
A4:榛東村をはじめとする近隣自治体の防災防犯広報ページにて、特殊な訓練や夜間訓練の実施予定が事前アナウンスされます。突発的な災害出動を除き、大半の大規模飛行訓練は地域への配慮のもとでスケジュール管理されています。
まとめ:空中機動の最前線を見届けるための視点
群馬の豊かな山麓に位置する相馬原飛行場は、日本の安全保障と広域災害派遣を支える「空中機動の拠点」として、常に極めて重要な役割を果たしています。かつてのジラード事件という歴史的な試練を乗り越え、現在は周辺地域社会との相互理解を深めながら、精強な部隊運用が続けられています。
相馬原飛行場 2026年最新の動向においても、周辺離島や山岳地域への即応能力向上を目指し、第12ヘリコプター隊の存在感は増すばかりです。その迫力ある実態を肌で感じたい方は、ルールとマナーを徹底した上で、公式の一般開放イベントに合わせて榛東村の地を訪れてみてください。そこには、映像やニュースだけでは決して伝わらない、国土防衛のリアリズムが広がっています。 (出典: 相馬 原 飛行場(Yahoo!ニュース))